【データ】
ＣＵＰカーのボディに９６４ＲＳのエンジンを搭載したかなりレアなモデル。
本来、９６４ＲＳレーシングは、１００台+α生産され、内装にはカーペットが無く、溶接ロールケージはエンジンルームにまで貫通され、シートはレカロのフルバケットタイプであるプロフィが装備されていた。
簡単に言うとＲＳとＣＵＰカーの中間、良いとこ取りのような車である。
サーキットまで自走してレースを楽しみ、また自走して帰れる車が欲しいという熱狂的なポルシェファンの要望を受けて作られたそうだ。

私の車は、本来のＲＳレーシングとは異なり、海外のある販売店がオーダーで作らせたものを、９５年にアートスポーツが２０台新車で輸入した中の１台である。
そのため、内装にはカーペットが敷かれ、溶接ロールケージにも革が巻かれてあったようだ。
シートはツートンのレザー製フルバケットに、ステアリングもツートンのレザーステアリングだった。
しかも、輸入した２０台全車が色違いで、同じ車はないそうだ。

サスペンションには、９６４ＲＳ純正ビルシュタインにピロアッパーマウントが装着され、フロントにはストラットタワバーを装着して剛性もアップされていた。

エンジン、クラッチ、ミッションはＲＳと同仕様のため、ＣＵＰカーのように神経質な操作は皆無で、室内に反響するメカノイズと突き上げ感のある硬いサスペンションを我慢し、低い車高さえ注意すれば、普通に乗れるレーシングライクな車だ。

【スペック】
シャーシナンバー ： WPOZZZ96ZNS499282
タイプ ： M64/03
推定生産台数 ： 100台+α
全長 ： 4,250ｍｍ　　全幅 ： 1,650ｍｍ　　全高 ： 1,280ｍｍ
ホイールベース ： 2,271ｍｍ
重量 ： 1,120ｋｇ
最高出力 ： 265ｐｓ/6,720ｒｐｍ
最大トルク ： 32.0ｋｇ/5,000ｒｐｍ
パワーウエイトレシオ ： 4.22
排気量 ： 3,600ｃｃ
ボア×ストローク ： 100ｍｍ×76.4ｍｍ
圧縮比 ： 11.3：1
ミッション ： 1ｓｔ 3.50　2nd 2.12　3rd 1.44　4th 1.09　5th 0.87
減速比 ： 3.44
LSDロック率 ： 40%
タイヤ ： フロント 205/50-17　リア 255/40-17
ホイール ： フロント 7.5J-17　リア 9.0J-17



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