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一緒に走ったり、試乗させていただいた車や、プロデュースさせていただいた車を紹介

また長年走ってきた経験から、ムラポの持論も公開している

    ムラポのドライビング持論

16歳で二輪免許を取ってから27年

大阪から神奈川に引っ越した今も、天気が良ければ、週末は必ずワインディングに走りに行くライフスタイルは変わらない。
このライフスタイルを一時期も止めずに続けてきたことが、今の私のノウハウとなっている。

一時期はレースやジムカーナにはまり、コンマ一秒を削ることに夢中になった時もあったが、いつまで経ってもワインディングが私の原点である。

特に最近はサーキットを走ることに魅力を感じなくなったが、その反面ワインディングでの走りは飽きるどころか、楽しくて仕方ない。
これも箱根とういう環境が大きく影響しているのだろう。

ではどうすれば、ワインディングを楽しむことができるのか?

ドライビングテクニックも車のセッティングもサーキットとワインディングでは、それぞれ違ったノウハウがあり、同じように走らせても満足いく結果にならないことが多い。

ではサーキットとワインディングとの大きな違いは何か?

サーキットはタイムが全てである。
レースになるとタイムだけではないが、スポーツ走行となるとタイムアップが楽しみの大きな部分を占める。

ではタイムを出すための走り方だが、サーキットではいかにストレートでの速度を稼ぐかが、タイムアップの秘訣である。

コーナーはストレートとストレートを繋ぐもので、あくまで妥協として考え、コーナー部分はなるべく短い方が良い。

クリップ手前まで、しっかり速度を落として旋回し、向きが変わるまではアクセルONを我慢する。
クリップ以降はストレート部分と考え、アクセルを全開ONできるような姿勢を作る。
つまり極端にいえば、コーナーは丸く周るのではなく、V字で周る感覚だ。

こうすることでアクセルONの時間が長くなり、タイムが出るようになる。
タイムアタックは走りの流れを組み立てて、丁寧に走れるよう我慢することがポイントである。

ではワインディングでの楽しみ方とは何か?
サーキットとは逆に、コーナーリングをいかに楽しむかがテーマだと思っている。

サーキットとは違い、対向車もあれば人や動物がいるかもしれない。
またギャップあったり、コーナーの先が濡れていたり、砂や落葉が落ちているかもしれない。

そのような常に変わる環境の中で、サーキットのように同じラインをトレースすることが難しいのは当然である。

サーキットをメインで走っている方には、それがストレスになるようだが、私は逆にそれが楽しい。

コーナーへの進入は早めにブレーキングし、路面コンディションを確認しながら、ステアリングをこじって、アクセルコントロールで向きを変えて行く。

ワインディングコーナーでのクリップは、コーナーの先が見えて、安全が確認できるところになるため、必然的にコーナーの奥になる。

当然、コーナーは複合だったりS字だったりするので、先が見えないため、もし何かあった場合でも自在に車をコントロールし、いつでも向きを変えれる姿勢をとれなければならない。

このクリップまでの区間を楽しむのが、ワインディングの醍醐味だと思っている。

この部分の動きをいかに上手くセッティングするかが、ワインディングを楽しめる車を作るポイントである。

当然この部分を強調すればするほど、車はピーキーな挙動になり、サーキットの速度域ではオーバーステア傾向になってしまうことが多い。

よくお客様に、サーキットでもワインディングでも楽しめる車にして欲しいと言われることがあるが、どのレベルでバランスさせるかが難しい。

事実、私の964RSは極端なワインディングセッティングにしてあるため、サーキットでは不安定な挙動になり、なかなか納得のタイムが出ない。

またそれ以上に、今の私のドライビングがサーキット向けでないのも確かで、矯正しようとすればするほど、迷路にはまるので、楽しくなくなってくる。

という理由で、今はサーキットから遠退いてしまっているのが、本音である。

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Reference:netmania