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憧れだった964RSレーシング

メンテナンスはもちろん修理やチューニングを含め、試行錯誤を繰り返し、自分好みの仕様に仕上げていく過程を日記として紹介!

    ピレリ P ZERO TROFEO R インプレッション

2019年5月9日

アドバンA052からピレリTROFEO Rに交換して走ってきたのだが、結果はあまり良いと言えるものではなかった。

まずアドバンA052よりも温度による変化がデリケートで、完全に温まらないとグリップしてくれない。

この温度によるデリケートな特性はある程度予想していたので、納得はしているのだが、しかし温まった状態でもフロントタイヤに満足できるレベルのグリップ力が生まれないのである。

フルブレーキングではフロントに突っ張り感があり、路面の凸凹に乗ると跳ねてロックぎみになってしまい、そこからブレーキをリリースしながらコーナーへのアプローチに入ると、初期は想定通りに向きが変わるのだが、アクセルを開けてリアタイヤに荷重が移って行くと、フロントタイヤからのインフォメーションが不足しがちになるため、複合したコーナーや連続するS字コーナーでは想定外なアンダーステアとなってしまうのだ。

そうなるとこのアンダーステアを消すために、アクセルを戻すことになるのだが、フロントタイヤがグリップしだすと、今度はリアによれを感じるのである。

このフィーリングの原因はなんなのだろうか?

ピレリTROFEO Rの方がアドバンA052よりもグリップ力が劣っているからなのだろうか?

もしかするとフロントタイヤとリアタイヤのグリップバランスが、今までに使ってきたタイヤとは違うのかもしれない。

アドバンA052のようにリアが程よくスライドせずに、がっつりとグリップするのがポルシェ認証タイヤとして正しい設定なのだと思われる。

そこでSタイヤであるアドバンA050Mを使用していた時のことを思い出してみることにした。

アドバンA050MからA052に交換した時は、そのフィーリングの良さにSタイヤは必要ないかもしれないと思ったのだが、グリップ力だけでいうとSタイヤより上だと感じることはなかった。

その後、アドバンA052のフィーリングの良さをもっとアップするために、基準からちょっと外れたアライメントに変更してベストを見つけるに至ったのだが、そのセオリーとは違うアライメント設定がピレリTROFEO Rには合わないのかもしれない。

ということで、今回はアドバンA050Mを使っていた時のセオリーに近い設定に戻して走ってみることに決めた。

ちなみにこれがアドバンA052でベストだと感じていた設定である。

A052でベストだと感じていた設定
(フロント)
キャンバー  − 2°00′
トータルトー   0°00′
サイドスリップ IN 1.0mm
(リア)
キャンバー  − 2°30′
トータルトー  IN 0°00′

そして下記がアドバンA050Mを使っていた時にベストだと感じていた設定で、フロントに意識して荷重をかけなくてもグリップするように、キャンバー角を減らした数値となっている。

A050Mでベストだと感じていた設定
(フロント)
キャンバー  − 1°48′
トータルトー   0°00′
サイドスリップ  0.0mm
(リア)
キャンバー  − 2°12′
トータルトー  IN 0°30′

これで少しは変わってくれれば良いのだが・・・

フロントタイヤ
磨耗の状態から見てもあまり使えていないのが分かる。

リアタイヤ
こちらはそこそこ使えている感じに磨耗している。

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